模索
GW前半、東京へ行ってきました。
守安 功さん&守安 雅子さんのCD2枚同時発売記念コンサート。
前日に守安ご夫妻のご自宅にお邪魔し、お二人のコンサートにゲスト出演される方々のレッスンを拝聴させていただきました。
ハープで素晴らしい弾き歌いをされる、畑山真央さん…
以前から守安さんから素晴らしい歌手であることはうかがっていましたが、
強い意思に溢れた、凛とした、それはそれは美しい歌でした。
また、やはり守安さんから素晴らしい笛吹きと聞いていた、
まだ大学を出たばかりの男性のアイリッシュフルートも聴かせていただきました。
アイルランド人が吹いているのかと思うほど、まさにアイリッシュ!
スライゴー地域の吹き方そのもの。
脱力していて、どこまでも自然…
かなりの衝撃でした。。。
自分の笛がアイリッシュに到達できていないもどかしさを感じながら、気付けば数年過ぎていたのに、
出来る人はやっぱりできるのか…
どうしたら力が抜けて、フローする演奏ができるのか。。。
捉え方の問題かな?
私は特徴を掴むのが苦手。
不器用だと自分は思っているけど、他の人から言わせば、ある程度器用に熟せている模様。
ただ、
なんとなく出来てるけど、本質は掴めていない…
そんな感じ。
数をこなしてきてるけれど、フィルターの吸収率は低い…
やったことの数%しか吸収できていないことが、どれだけ膨大にあるか…
最近なんとなく感じていたことを、痛いほどに感じました。
コンサート当日、お二人の演奏を聴きながら、
音楽に対する、そして生き方に対する、想いの強さがヒシヒシと伝わってきました。
私は何のために、ここに来たのだろう?
私は音楽で何を伝えたいんだろう?
私は、どこに向かっていきたいんだろう?
コンサートの間、色んな感情が頭の中を駆け巡りました。
今から、私はどうすればいい?
明日からじゃない、今から。
「とりあえず」は辞める。
何がやりたいのか、ハッキリ見えていないものを、無難にこなそうとするのはやめよう。
好きなモノの何が好きなのか、何処が好きなのか、
そこを際立たせて、味わえるように、楽しめるように、
理想への違和感を少しでも減らしていけるように…
自分が何をしたいかが、自分の色を濃くしていくってことなんだろうな。
守安さんが、コンサートの最後に「一番好きな曲を吹きます。出会った頃も一番好きだったけど、紆余曲折の後、今もやっぱり一番好きな曲です」と…
その言葉にもジーンと来たし、演奏にも涙が出たし、
守安さんが演奏されながら感極まっていらっしゃったお姿が、あまりに衝撃的で、
そしてただただ羨ましかった。。。
好きなモノを気持ちいっぱい愛でる…
あの光景を、私はこれからいつも心に描いておこうと思います。
誰のためにでもなく、自分のために、好きな音楽を愛でる時間を作っていこう!
そう決めました。
お二人の新譜2枚。
しばらくの間、心して聴きます。
0コメント